奈義町自慢の焼き肉屋「焼肉蓮玉」

奈義でお肉をがっつり食べたい、そう思ったら行くのはここ蓮玉です。

昭和55年から約40年近く続くこの焼肉屋は、地元の常連さんが足繁く通う場所。

地元のブランド牛である奈義ビーフはもちろんのこと、お店自慢のホルモンうどんやビビンバが食べられます。

 

店内に入ると、鉄板焼きか網焼きかを選び、席に座ります。

するとまず出てくるのは、サービスのお通し。

お通しを食べながら主役のお肉が出てくるのを待ちます。

 

左から、奈義和牛ロース、ミックスホルモン、オオカク。

自家製の味噌だれにつけられ、きれいなさしの入ったお肉が出てきたら、早く食べたくてたまらなくなります。

これらお肉の味を引き立たせる重要な脇役がこちら。蓮玉特性の醤油だれです。

網焼きで食べる時にはこの醤油だれを使うのですが、

あっさりとした甘口で、主張し過ぎることなくお肉の美味しさを引き立たせます。

「このたれをご飯につけて食べるのが美味しい!」というお客さんも少なくありません。

 

これに対して、鉄板で食べる場合は味噌だれです。

もちろん、醤油だれ、味噌だれともに、どちらの焼き方でも希望すれば選ぶことができるのですが、肉の味がいちばん生きるようにと試行錯誤を重ねた結果、網焼きには醤油だれ、鉄板には味噌だれを出すことにした、マスターのこだわりです。

網が温まるのを待って、お肉を乗せると、「ジューッ」という音とともにお肉の香りが鼻孔を刺激します。

さしがしっかり入ったロースは口の中に入れたらとろけ、肉の旨みがじんわりと舌に染み込む。

 

ぷりぷりのホルモンは、口の中に絡む肉汁と油の旨みを堪能して、生ビールで一気に流し込む。

 

白飯に乗せて、ご飯ごと口にかき込み、さらに肉汁と醤油だれが染み込んだ白米を口に放り込む。

これで満足しないなんて人がいるでしょうか。

 

カウンターの鉄板席では、常連さんに囲まれながら、マスターがお店自慢のホルモンうどんを焼いています。鉄板に向かうマスターの目は真剣そのもの。

 

じゅうじゅうと音を立てるお肉とうどんを、慣れた手付きで豪快かつ丁寧に焼いていきます。

ホルモンうどんもお店の人気メニューで、特にランチの時間帯で食べにくるお客さんが多いそう。

 

「ナムルもこのお店の自慢なんです。」

そう言って女将さんが出してくれたのは、おくらと長芋のナムル。コチュジャンから全て手作りしていて、その時その時で採れる旬の野菜をつかって和えているそうです。シンプルなほうれん草や小松菜から、あまり見かけないおくらや長芋をつかったナムルまで、バラエティ豊富なナムルが季節ごとに食べられます。

 

もともと蓮玉ができる前、近くにマスターのお母さんが営んでいたホルモン店があり、今の自家製だれはそこから受け継いでいます。

お店の名前はお母さんの名前からつけたそう。いつも鉄板をピカピカになるまで磨いていた綺麗好きなお母さんだったそうで、マスターもそれを受け継いで閉店後毎日鉄板から何から何まできれいに磨き上げていて、鉄板が反射して鏡のように見えます。

 

「肉の美味しさを、一番良い状態でお客さんに伝えられるように。」

取材の中でマスターが話していた言葉です。調理器具を徹底的に磨き上げることはもちろん、お肉の下ごしらえも徹底し肉の臭みを出さないようにと、日々たゆまぬ努力がなされています。

 

そのため、食品衛生協会が実施する検査でも20年以上途切れることなく優秀店と認定されており、認定証が貼るところに困るほど所狭しと壁に並んでいます。

 

私が取材に行ったのは週真ん中の平日でしたが、途中から常連のお客さんでいっぱいになり、取材の日程を改めなければならないほどの盛況ぶり。

長く地元の人に愛され続けているまちの誇る焼き肉屋さんなんだなと感じました。

奈義でお肉を食べるならここ、焼肉蓮玉。是非一度足を運んでみてください。

 

 

店舗情報

焼肉蓮玉(れんぎょく)

住所:岡山県勝田郡奈義町久常249

TEL0868-36-5929

定休日:毎週木曜日

予算:ランチ   \700~¥1,400

   ディナー \2,000~¥3,000

駐車場:有

※本記事の情報は取材時点のものです。内容に変更がある場合がございますので、最新の情報は取材先に直接お問い合わせください。