いつでもお客さまの暮らしのすぐそばに「安藤商店」

県道353号線を那岐山の方向へ、勝央町と奈義町の境を過ぎてから車で1分ほど走ると左手に安藤商店が見えてきます。

昭和11年創業。地域に寄り添い長年酒屋を年中無休で経営してこられました。現在の店主であるご夫妻は2代目。先代の娘の幾美さんとご主人の隆さんが、お店を切り盛りされています。

昔から親しみを込めて“あんどみせ”と呼ばれていた安藤商店。子どもたちは「あんどみせで買っといで」と、貰ったおやつ代をにぎりしめて駄菓子を買いに来るのだとか。

昔ながらの“お通い帳”を使って、取り引きするお得意様もいらっしゃるそうです。

取材中にも地域の消防団の方が、前回の支払いと次回の注文に来店されていました。勝央町から奈義町にかけてお店が少ないこともあり、町内はもとより町外からもお客さまが訪れます。

明るい店内には、日々の暮らしの中で欠かせない調味料や雑貨などが陳列されています。

店内には歴史を感じる小物がちらほら。ゆうパックの重さを測るためのはかりも懐かしさを感じる年代ものです。

そんな、訪れた人にどこか懐かしさを感じさせてくれる安藤商店には、先代の思い出が貴重な品と共に大切に保管されていました。

先代は達筆な方で、町内にある松神神社に自作の書をいくつも奉納しておられます。岡山県の重要文化財である横仙歌舞伎が、江戸末期より奉納されていたのがこの松神神社の舞台で、現在も毎年公演が行われています。その公演の際、役者へのお花に添えられる名前を書いていたのが先代。それ程字が上手いと評判だったそうです。

そんな先代の才能をしっかりと受け継いでおられる娘の幾美さん。お祝いやお供え用の、のしはすべて手書きされています。掛け軸に仕上げられた書も何本も見せていただきました。本当に素敵な作品でした。

書道だけでなく、押し花も展覧会で賞を受賞されるほどの腕前。こちらの作品は、お花だけでなくなんと鳥も押し花で作られており、繊細な美しさに息をのみます。

取材中も、穏やかに対応いただいたご主人。安藤商店に流れるこの優しい空気は、ご夫妻の人柄が作り出していると感じました。日々のちょっとした買い物がてら、穏やかな時間を過ごしに安藤商店を訪れてみてはいかがでしょうか。

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会社名:安藤商店
住所:奈義町中島西352-2
営業時間:7:00~18:30
定休日:年中無休
電話番号:0868-36-2028
ナギフトポイント付与条件:【販売額(税込)200円につき】1ポイント
駐車場:有
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※本記事の情報は2019年2月20日時点のものです。
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