懐かしいぬくもり感じる「有元商店(富屋)」

国道53号線を、奈義町役場から鳥取方面に3分ほど走ると見えてくる、山の駅の看板を左折。600mほど北上し、2つ目の角を右折。さらに400mほど走った住宅地の中に有元商店はあります。大正10年創業、今年で98年目を迎える、地域に愛される店舗は昭和5年に建て替えを行い今のお店になりました。

店内入ってすぐの場所には、子どもたちが楽しく選べるよう1個10円から買える駄菓子が台いっぱいに並んでいます。大人もついつい昔の思い出がよみがえり、手に取ってしまうポテトフライやスティックゼリー。

店内左手にはアイスケースがあり、その奥にはたばこが年代物のビンの入れ物に入って売られています。入り口右手には冷蔵庫に入った飲み物があり、お店の中ほどには調味料やレトルト食品などが、奥の棚にはお酒が並ぶ店内。その空気感は、初めてお店に入った人もどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

お店を切り盛りされている有元さんは、平成3年ごろから店頭に出ていらっしゃるのだとか。お店に定休日はなく「お店を閉めていると落ち着かない」とおっしゃる有元さん。お店への愛情とお客さまを大切にされている心が伝わってきました。

そんな有元さんの趣味は、絵手紙を描くこと。お孫さんの似顔絵や旅行先の風景、年賀状のデザインなど。ひとつひとつ心を込めて描かれた絵は、見ているだけで幸せな気分になります。

お店の左側に続くご自宅には年代物の品々が。昔ながらの釣銭箱や五つ玉の立派なそろばん、大正時代に記入された付け込み帳、そして建て替え前の店舗の航空写真。大切に保管された思い出の品に、有元商店の歴史を感じました。

お店には地元の常連さんが多く、取材中もなじみのお客さまが来店されていました。先ほどの航空写真を見ながら、世間話に花が咲きます。

取材当日、有元さんがお手製のゆず茶を出してくださいました。昔は、お客さまが座ってお店で買った飲み物を飲んだりしていた店先。今は、ご自宅の縁側になっているその場所でいただいた優しい味に、ココロも体も温まりました。

店先から望む景色も素敵な有元商店。懐かしい思い出を探しに、訪れてみてはいかがでしょうか。

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料金(税抜)
【駄菓子】10円~
【鶴山酢】1升500円
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店舗名:有元商店(富屋)
住所:奈義町高円79
営業時間:7:00~21:00
定休日:なし
電話番号:0868-36-3244
ナギフトポイント付与条件:【販売額(税抜)200円につき】1ポイント
※たばこは除く
駐車場:有
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※本記事の情報は2019年1月20日時点のものです。
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